溶接棒・ワイヤの選び方と保管
同じ機械・同じ腕でも、棒とワイヤの選択・状態で結果は変わります。特に「湿気た溶接棒」は欠陥製造機。選び方と保管の基本を押さえましょう。
径と種類の選び方
吸湿の害と乾燥
- 被覆棒のフラックスは湿気を吸う。吸湿した棒はアークが荒れ、ブローホール・割れの原因になる(欠陥の記事)。「昨日までうまく打てたのに今日は荒れる」の犯人は棒の湿気だったりする
- 見分けのサイン:被覆の膨れ・白い粉、アークの異常なパチパチ、スパッタ激増
- 乾燥のやり方:種類ごとの規定温度・時間で乾燥(一般棒とと低水素系で温度が大きく違う)。現場では専用の乾燥器を使う。家庭のオーブン流用は食品と分ける等の注意が要り、DIYなら「湿気させない保管」を優先するのが現実的
保管のルール
- 開封後は密閉+乾燥剤:ペール缶・密閉ボックスにシリカゲルと一緒に。使う分だけ出す
- 床置き・屋外放置をしない:湿気は下から来る。棚の上・室内保管が基本
- ワイヤも錆びる:半自動のワイヤは表面の錆が送給不良・欠陥のもと。長期間使わないならスプールごと袋+乾燥剤で。錆びたワイヤの先端数巻は捨てて使う
- 古い棒の在庫は「練習用」と割り切り、本番・強度部材には新しい棒を。棒代の節約は欠陥のリスクと引き換えにならない
材料の管理は、腕と同じくらい仕上がりに効く「見えない技術」。保管箱に乾燥剤を放り込むところから始めてください。
対応する教習機関
メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター
アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。
メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター
アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。
メーカー系コマツ教習所 北海道センタ
アーク溶接等の業務に係る特別教育は3日間・受講料32,000円(テキスト代込)。ガス溶接技能講習は2日間・受講料26,000円(テキスト代込)。受講要件は特になし。