その不良、原因は3つに絞れる|代表的な溶接欠陥

最終更新日: 2026-08-07

溶接の不良は、原因がほぼパターン化しています。症状から原因を逆算できるようになると、上達が一気に早まります。

この記事の目次
  1. よくある欠陥と原因
  2. 原因は結局この3つに集約される
  3. 見つける方法
  4. 直すより出さない

よくある欠陥と原因

欠陥症状主な原因
ブローホール内部・表面の気孔母材の油・水分・錆、シールドガス不足、風
アンダーカットビード端が掘れる電流過大、速度が速い、トーチ角度不良
融合不良母材と溶着金属が付いていない電流不足、開先角度、狙い位置のずれ
オーバーラップ溶着金属が母材に乗っただけ電流不足、速度が遅い
割れビードや熱影響部の亀裂急冷、拘束が強い、材料と溶接材料の不適合

原因は結局この3つに集約される

  1. 清掃不足:油・水・錆・塗装。特にブローホールの主因(アルミは特に厳格
  2. 条件設定:電流・電圧・速度のバランス(電流設定の記事
  3. シールド不良:ガス流量、風、ノズルのスパッタ詰まり。屋外の風は大敵です

見つける方法

  • 外観試験:まずは目で見る。アンダーカット・オーバーラップは外観で分かります
  • 非破壊検査:浸透探傷(PT)、超音波(UT)、放射線(RT)。内部のブローホールや割れはこれで発見します
  • 技能者評価試験では曲げ試験等で内部の健全性まで判定されます

直すより出さない

補修溶接は入熱が増えて歪みや割れを招きます(歪みの記事)。清掃と条件出しに時間をかけるほうが結局早い——これがベテランの共通見解です。基礎は特別教育の実技で体感できます。

対応する教習機関

メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター

会場:札幌市(北広島インターチェンジ至近)

アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。

メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター

会場:北海道(屋内実技場を保有)

アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。

メーカー系コマツ教習所 北海道センタ

会場:北海道

アーク溶接等の業務に係る特別教育は3日間・受講料32,000円(テキスト代込)。ガス溶接技能講習は2日間・受講料26,000円(テキスト代込)。受講要件は特になし。

アーク溶接特別教育の教習機関一覧を見る

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