歪みは after では直らない|予防の考え方

最終更新日: 2026-08-07

溶接で最も厄介なのが歪みです。出てから直すのは大変なので、出さない段取りを覚えるのが近道です。

この記事の目次
  1. なぜ歪むのか
  2. 予防の5原則
  3. 出てしまった歪みの矯正
  4. 段取りが8割

なぜ歪むのか

溶接部は加熱で膨張し、冷却で収縮します。周りの冷たい母材に拘束されているため、収縮しきれない力が残って変形・残留応力になります。

  • 入熱が大きいほど歪む(電流過大・速度が遅い・パス数が多い)
  • 薄板ほど歪む。ステンレスは熱膨張が大きくさらに歪みやすい(記事
  • 片側だけ溶接すると角変形(お辞儀するように曲がる)

予防の5原則

  1. 仮付けを適切に:細かく、間隔をあけて。仮付けが弱いと開いてきます
  2. 溶接順序を計画する:中央から外へ、対称に。片側だけ連続で溶接しない
  3. 入熱を抑える:必要最小限の脚長で。過剰な盛りは歪みの元(脚長の指示
  4. 逆ひずみを与える:あらかじめ逆方向に傾けておき、収縮で真っ直ぐになるよう仕込む
  5. 拘束治具・冶具で固定する

出てしまった歪みの矯正

  • ガス矯正(線状加熱):バーナーで局部加熱して収縮を利用。熟練が要ります
  • プレス・ハンマーによる機械的矯正
  • いずれも材質を痛めるリスクがあるので、設計段階・段取り段階での予防が本筋です

段取りが8割

「溶接がうまい人」は、アークを飛ばす前の段取りが違います。開先と清掃(記事)、順序の計画、条件出し(記事)。講習の実技でも、まずここから教わります。

対応する教習機関

メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター

会場:札幌市(北広島インターチェンジ至近)

アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。

メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター

会場:北海道(屋内実技場を保有)

アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。

メーカー系コマツ教習所 北海道センタ

会場:北海道

アーク溶接等の業務に係る特別教育は3日間・受講料32,000円(テキスト代込)。ガス溶接技能講習は2日間・受講料26,000円(テキスト代込)。受講要件は特になし。

アーク溶接特別教育の教習機関一覧を見る

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