アークを飛ばす前にやること|開先加工と清掃

最終更新日: 2026-08-07

溶接の品質は、溶接そのものより前処理で決まります。地味ですがここを飛ばすと必ず不良が出ます。

この記事の目次
  1. 開先とは何か
  2. 清掃・脱脂は手抜きが即バレる
  3. グラインダー作業にも資格が要る
  4. 段取り時間はムダではない

開先とは何か

厚い板を突き合わせて溶接するとき、そのまま付き合わせても裏側まで溶けません。そこで溶接部を斜めに削って溝を作ります。これが開先です。

  • V形:両側から削ってV字。最も一般的
  • レ形:片側だけ削る。片面から溶接する場合など
  • ルート間隔:突き合わせ部のすき間。ここが溶け込みを左右します
  • ルート面:先端の残し。薄すぎると溶け落ち、厚すぎると溶け込み不足

寸法は図面の指示に従います(溶接記号の記事)。

清掃・脱脂は手抜きが即バレる

  1. 錆・黒皮(ミルスケール)を落とす:グラインダーやワイヤーブラシで金属光沢まで
  2. 油分を脱脂:切削油、防錆油、手の脂。ブローホールの主因です(欠陥の記事
  3. 塗装・メッキは除去:有害ガスの発生源にもなります(ヒュームの記事
  4. 水分:結露や雨。予熱で飛ばす場合も
  5. ステンレス・アルミは専用の工具を分ける(もらい錆・汚染防止)

グラインダー作業にも資格が要る

開先加工や清掃で使うディスクグラインダーには自由研削といし特別教育が必要です。1日で取れるので、溶接資格とセットで取得しておきましょう。

段取り時間はムダではない

「溶接する時間より準備の時間のほうが長い」のが普通です。ここを削ると欠陥歪みで倍の時間を失います。講習の実技で正しい段取りを体で覚えるのが最短ルートです。

対応する教習機関

メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター

会場:札幌市(北広島インターチェンジ至近)

アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。

メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター

会場:北海道(屋内実技場を保有)

アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。

メーカー系コマツ教習所 北海道センタ

会場:北海道

アーク溶接等の業務に係る特別教育は3日間・受講料32,000円(テキスト代込)。ガス溶接技能講習は2日間・受講料26,000円(テキスト代込)。受講要件は特になし。

アーク溶接特別教育の教習機関一覧を見る

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