火花・やけどの対処と予防

最終更新日: 2026-08-20

溶接のやけどは「大きな事故」より「襟元に飛び込んだ一粒」で起きます。焦って払う動作が二次被害を生むことも。正しい対処と、そもそも入れない装備術を紹介します。

この記事の目次
  1. スパッタが服に入ったら
  2. やけどの応急処置と受診の目安
  3. 入れない装備術

スパッタが服に入ったら

  • まずトーチ・棒を安全な位置へ:熱さに驚いてトーチを振り回すのが最悪の二次災害。アークを切り、置いてから対処する
  • 払うより脱ぐ・出す:燃え続ける粒を服の上から押さえると押し付けやけどに。襟・袖から入った粒は、服を緩めて落とす
  • 髪・耳・首は要注意ゾーン:上向き作業(上向きの記事)では特に。燻りに気づいたら即座に水
  • 作業場に水(洗い場・ペットボトル)と消火手段を常備しておくのは、母材冷却のためだけでなく自分のため(火災防止の記事

やけどの応急処置と受診の目安

  • すぐに流水で10〜20分冷やす:冷やす速さと時間が痕の残り方を左右する。氷の直当ては凍傷リスクがあるため流水が基本
  • 服の上から入ったやけどは服ごと冷やす:貼り付いた布を無理に剥がさない
  • 水ぶくれは潰さない:潰すと感染リスク。保護して皮膚科へ
  • 受診の目安:水ぶくれができた/広範囲/顔・関節部/深そう(白く乾いた見た目)——迷ったら受診。労災の現場なら小さくても報告を(労災隠しは事業者の違反)
  • 目に「もらい」を受けた場合は別対応(電気性眼炎の記事

入れない装備術

  • 隙間をなくす着方:襟元はタオルか前掛けで塞ぐ、袖口は手袋の中に入れる(袖の上に手袋のフチをかぶせる向き)、ズボンの裾は靴の外に出す(中に入れると火花が靴へ落ちる)
  • 素材:綿・革が基本。化繊は溶けて肌に貼り付くため溶接作業では避ける(保護具の記事講習の服装の記事
  • ポケットとフード:胸ポケットは火花の受け皿になる。閉じるか物を入れない。パーカーのフードも火花溜まりの定番
  • 足元:革の作業靴+足カバー(脚絆)で、靴内落下と甲のやけどを防ぐ

やけどの大半は装備の「隙間」から。着方を5分整えるだけで、ヒヤリの数は目に見えて減ります。

対応する教習機関

メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター

会場:札幌市(北広島インターチェンジ至近)

アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。

メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター

会場:北海道(屋内実技場を保有)

アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。

メーカー系コマツ教習所 北海道センタ

会場:北海道

アーク溶接等の業務に係る特別教育は3日間・受講料32,000円(テキスト代込)。ガス溶接技能講習は2日間・受講料26,000円(テキスト代込)。受講要件は特になし。

アーク溶接特別教育の教習機関一覧を見る

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