母材処理の基本
溶接がうまくいかない原因の多くは、アークを出す前にあります。母材の表面状態は溶け込みと欠陥を直接左右する。「磨いてから溶接」を原則にする理由を解説します。
なぜ表面処理が必要か
要注意の材料:亜鉛メッキと油
錆びた材料の補修溶接での判断
- 表面錆:磨けば健全な母材が出る。磨いて光らせてから溶接すれば問題ない
- 進行した錆(板厚が痩せている):磨いた結果ペラペラなら、その部分は切り取って新しい板を当てる(当て板)のが正解。痩せた母材への溶接は穴あき(薄板の記事)と強度不足の二重リスク
- 農機具・門扉などの補修:錆の陰の残存板厚を確認する癖を。叩いて音を聞く・ドリルで健全部を確かめる、が現場の知恵(補修溶接の記事で詳述予定)
- 仕上げの防錆塗装まで一連の作業。溶接部は錆びやすいので、スラグ除去→錆止め→上塗りで締める
「磨き8割」は言い過ぎではありません。グラインダーの時間を惜しまないことが、結局いちばんの時短です。
対応する教習機関
メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター
アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。
メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター
アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。
メーカー系コマツ教習所 北海道センタ
アーク溶接等の業務に係る特別教育は3日間・受講料32,000円(テキスト代込)。ガス溶接技能講習は2日間・受講料26,000円(テキスト代込)。受講要件は特になし。