溶接免許という資格は存在しない|言葉の正体
求人票に「溶接免許」と書いてあることがありますが、厳密にはその名前の資格はありません。言葉の整理をしておくと、資格選びの迷子になりません。
労働安全衛生法の3段階
| 区分 | 実施 | 溶接での例 |
|---|---|---|
| 特別教育 | 事業者または講習機関 | アーク溶接等の業務に係る特別教育 |
| 技能講習 | 登録教習機関のみ | ガス溶接技能講習 |
| 免許 | 国家試験 | ボイラー溶接士、ガス溶接作業主任者 |
下にいくほど重い資格です。「溶接免許」に一番近いのはボイラー溶接士やガス溶接作業主任者ですが、一般的な溶接工の仕事で最初に要るのは特別教育です(アークとガスの違い)。
求人票の「溶接免許」はどれを指すか
ほとんどの場合、アーク溶接特別教育の修了証を指しています。応募前に「必要なのは特別教育の修了証でよいですか」と確認すれば話が早い。ガス溶接技能講習も併記されていることが多いです(求人の見方)。
技量資格はまた別の言葉
「JISの資格を持っているか」と聞かれたら、それは技能者評価試験のこと。法令の資格(就業できるか)と技量の資格(うまいか)は別の軸だと理解しておけば、会話でも混乱しません。
まず取るべきものは決まっている
対応する教習機関
協会系公益社団法人 北海道労働基準協会連合会
ガス溶接技能講習を技能講習メニューとして実施。金属アーク溶接等作業主任者限定技能講習も開催(北海道労働局登録教習機関)。年間予定表を公開し通年開催。
メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター
アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。
メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター
アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。