アーク溶接とガス溶接の違い|どちらの資格が必要かの判断基準

最終更新日: 2026-07-31

アーク溶接とガス溶接は、熱源の作り方から資格の区分まで別物です。名前が似ているせいで混同されがちですが、現場で求められる場面がはっきり違うので、整理しておくと資格選びに迷いません。

この記事の目次
  1. 熱源が違う
  2. 資格の区分が違う
  3. どちらを先に取るべきか
  4. 両方取ると何が変わるか

熱源が違う

  • アーク溶接: 電気のアーク放電で発生する熱を使います。高温で溶け込みが深く、鉄骨や厚板の接合に向きます
  • ガス溶接: アセチレンなどの可燃性ガスと酸素の燃焼熱を使います。電源が不要で、切断や加熱に強みがあります

実務では、アークは「つける」、ガスは「切る」という役割分担になっていることが多いです。

資格の区分が違う

アーク溶接ガス溶接
区分特別教育技能講習(就業制限業務)
時間21時間13時間
修了試験必須ではないあり
実施できる機関事業者も可登録教習機関のみ

ガス溶接のほうが時間は短いのに規制は厳しい、という関係になっています。可燃性ガスの取り扱いに危険が伴うためです。

どちらを先に取るべきか

就業先の作業内容で決めるのが基本ですが、迷った場合の目安はこうです。

  • 製造業・鉄工所・プラント → アーク溶接から
  • 解体・設備工事・スクラップ → ガス溶接から
  • 建設現場全般 → 両方求められることが多く、順に取得

費用はガス溶接のほうが安く、日数も1日短いので、とりあえず1つ持っておきたいならガス溶接という選び方もあります。

両方取ると何が変わるか

金属を「切って、つける」の両方が自分で完結できるようになります。現場では加工の途中で切断が必要になる場面が頻繁にあるため、両方持っていると人に頼まずに作業を進められます。

同じ機関で両方を実施していることも多いので、日程をまとめて申し込むと効率的です。エリア別の一覧で、両方に対応している機関を確認できます。

対応する教習機関

協会系公益社団法人 北海道労働基準協会連合会

会場:札幌市北区北7条西2丁目

ガス溶接技能講習を技能講習メニューとして実施。金属アーク溶接等作業主任者限定技能講習も開催(北海道労働局登録教習機関)。年間予定表を公開し通年開催。

メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター

会場:札幌市(北広島インターチェンジ至近)

アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。

メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター

会場:北海道(屋内実技場を保有)

アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。

アーク溶接特別教育の教習機関一覧を見る

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