目を守る長期習慣
電気性眼炎のような急性の痛みは一晩の話。でも溶接工の目は、何十年の光との付き合いです。毎日の小さな習慣で、生涯使う目を守りましょう。
この記事の目次
日々の被曝を減らす習慣
- 遮光度をケチらない:電流に応じた適正な遮光度番号を使う(保護具と遮光度の記事)。「見えにくいから薄め」は目で払うツケ
- 「もらい」を塞ぐ:隣の作業者のアーク・面の横からの回り込み光も紫外線。面の下に遮光度の低い保護メガネを重ねる二段構えは、もらい対策の定番
- 仮付け・点付けこそ面を上げない:「一瞬だから」の裸眼チラ見が電気性眼炎の主犯(電気性眼炎の記事)。自動遮光面なら一瞬の作業でも面を下ろす習慣が作りやすい
- 自動遮光面の反応不良は即交換・電池確認:遅れて暗くなる面は目を直撃させている
周囲の人を守る
- アーク光は見てしまった通行人・同僚の目も傷める。遮光カーテン・衝立で光を区画するのは作業者の責務(DIYなら近所の記事、職場なら環境の記事)
- 家族のいる自宅作業では、子ども・ペットが覗けない配置を最優先に
- 「アークを出すよ」の声かけ文化は、シンプルで効果の高い相互保護
長期の目のケア
- 年1回の眼科チェックを習慣に:目の健康状態の定期確認は、長く光を扱う職業人の自己管理として理にかなう。見え方の変化(まぶしさの感じ方・かすみ)を感じたら早めに受診し、職業として溶接をしていることを伝えると診察の視点が変わる
- 疲れ目の管理:細かい注視作業の連続は眼精疲労を積む。休憩時に遠くを見る・目を閉じる小休止を(体のケアの記事)
- 視力矯正との両立:度付きインナーフレーム対応の面・保護メガネを使い、「見えないまま打つ」を避ける。よく見えることは品質と安全の土台
目は交換の利かない商売道具。遮光・区画・定期チェックの三本柱で、引退の日まで良い目で打ち続けてください。
対応する教習機関
メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター
アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。
メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター
アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。
メーカー系コマツ教習所 北海道センタ
アーク溶接等の業務に係る特別教育は3日間・受講料32,000円(テキスト代込)。ガス溶接技能講習は2日間・受講料26,000円(テキスト代込)。受講要件は特になし。