感電を防ぐ使い方
溶接の電気は「触ったら必ず感電する」ものではありませんが、条件が揃うと重大事故になります。危ない条件を知って、その条件を作らないのが感電対策の本質です。
危ないのは「無負荷電圧×濡れた体」
- アーク発生中より、アークを出していない待機時の無負荷電圧が感電リスクの中心。ホルダーの充電部に触れる事故が典型
- 汗・雨・湿気が抵抗を下げる:乾いた手袋なら防げる電圧でも、汗だくの体・濡れた手袋・濡れた床では危険度が跳ね上がる。夏場(暑さ対策の記事参照予定)と雨天は特に注意
- 狭所・体が母材に接する姿勢:タンク内・鉄骨に体を預ける姿勢は、体が回路の一部になりやすい危険条件
防止の装備とルール
万一のときと環境づくり
- 感電者を見たら、直接触らず、まず電源を切る。切れなければ乾いた木の棒などで引き離す(素手で掴むと救助者も感電する)
- 意識・呼吸の確認→119番→必要なら心肺蘇生。職場ならAEDの場所を普段から把握
- ビリッと来た程度でも報告・記録を。機材の絶縁不良のサインであり、次は重大事故かもしれない(事業者責任の記事)
感電対策は「乾かす・覆う・点検する」の3語に集約されます。地味な基本の徹底が、電気を安全な道具にします。
対応する教習機関
メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター
アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。
メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター
アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。
メーカー系コマツ教習所 北海道センタ
アーク溶接等の業務に係る特別教育は3日間・受講料32,000円(テキスト代込)。ガス溶接技能講習は2日間・受講料26,000円(テキスト代込)。受講要件は特になし。