感電を防ぐ使い方

最終更新日: 2026-08-20

溶接の電気は「触ったら必ず感電する」ものではありませんが、条件が揃うと重大事故になります。危ない条件を知って、その条件を作らないのが感電対策の本質です。

この記事の目次
  1. 危ないのは「無負荷電圧×濡れた体」
  2. 防止の装備とルール
  3. 万一のときと環境づくり

危ないのは「無負荷電圧×濡れた体」

  • アーク発生中より、アークを出していない待機時の無負荷電圧が感電リスクの中心。ホルダーの充電部に触れる事故が典型
  • 汗・雨・湿気が抵抗を下げる:乾いた手袋なら防げる電圧でも、汗だくの体・濡れた手袋・濡れた床では危険度が跳ね上がる。夏場(暑さ対策の記事参照予定)と雨天は特に注意
  • 狭所・体が母材に接する姿勢:タンク内・鉄骨に体を預ける姿勢は、体が回路の一部になりやすい危険条件

防止の装備とルール

  • 電撃防止装置(自動電撃防止機能):待機時の電圧を安全域まで下げる装置。交流アーク機での狭所・高所・導電体上の作業では使用が義務づけられる場面がある。DIY機でも搭載機を選ぶ価値は大きい(溶接機の記事
  • 乾いた革手袋・乾いた服・ゴム底の靴:基本装備がそのまま絶縁装備(保護具の記事
  • ホルダー・ケーブルの点検:被覆の破れ・ホルダーの絶縁カバー割れは感電の入り口。使用前点検の習慣を(中古機の記事の確認点と同じ)
  • 雨天の屋外作業はやらない:業務では中止判断、DIYでは論外。濡れた地面での作業も避ける
  • 作業中断時はホルダーから棒を外し、絶縁された置き場へ。「棒をくわえたホルダーの放置」は事故の種

万一のときと環境づくり

  • 感電者を見たら、直接触らず、まず電源を切る。切れなければ乾いた木の棒などで引き離す(素手で掴むと救助者も感電する)
  • 意識・呼吸の確認→119番→必要なら心肺蘇生。職場ならAEDの場所を普段から把握
  • ビリッと来た程度でも報告・記録を。機材の絶縁不良のサインであり、次は重大事故かもしれない(事業者責任の記事

感電対策は「乾かす・覆う・点検する」の3語に集約されます。地味な基本の徹底が、電気を安全な道具にします。

対応する教習機関

メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター

会場:札幌市(北広島インターチェンジ至近)

アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。

メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター

会場:北海道(屋内実技場を保有)

アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。

メーカー系コマツ教習所 北海道センタ

会場:北海道

アーク溶接等の業務に係る特別教育は3日間・受講料32,000円(テキスト代込)。ガス溶接技能講習は2日間・受講料26,000円(テキスト代込)。受講要件は特になし。

アーク溶接特別教育の教習機関一覧を見る

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