アーク溶接の学科のみコース|安いのには理由がある

最終更新日: 2026-07-31

アーク溶接特別教育を探していると、2日間で1万円前後という安いコースが見つかることがあります。これは多くの場合「学科のみ」で、実技10時間が含まれていません。仕組みを理解しないまま申し込むと、修了できない事態になります。

この記事の目次
  1. なぜ学科だけのコースがあるのか
  2. 実技を誰がやるのか
  3. 個人で受講する場合はどうするか
  4. 料金差のからくり

なぜ学科だけのコースがあるのか

アーク溶接特別教育は特別教育という区分で、事業者が自ら実施することも法律上認められています。そのため「学科は専門機関で受け、実技は自社の設備で行う」という分担が成立します。

溶接設備を持っている会社にとっては、実技を自社でやるほうが実際の作業環境に即した訓練ができ、費用も抑えられます。協会系にこの形式が多いのは、会員企業の事情に合わせているためです。

実技を誰がやるのか

事業者の責任で、10時間以上の実技教育を実施します。実施したら実技教育の記録を作成し、保存しておく必要があります。機関によっては「実技教育実施記録書」の提出を求めるところもあります。

つまり学科のみのコースは、実技を実施できる会社に所属している人向けのものです。

個人で受講する場合はどうするか

設備がない個人が学科のみのコースを受けても、修了にはなりません。次のいずれかを選んでください。

  • 学科+実技を通しで実施する3日間コースを探す: メーカー系教習所や民間機関に多い形式です
  • 学科のみのコースを受け、就職後に会社で実技を受ける: 就業先が決まっている場合の選択肢

各機関の紹介文には日数と時間の記載を入れているので、3日間・21時間と書かれていれば実技込みと判断できます。エリア別の一覧で確認してみてください。

料金差のからくり

学科のみのコースが9,000〜1万8,000円前後、実技込みが2万〜3万2,000円前後という差は、そのまま実技10時間分のコストです。溶接機・材料・保護具・指導者・場所が必要になるため、この差は妥当なものです。

安さだけで選ばず、自分が実技を受けられる環境にあるかどうかで判断してください。

対応する教習機関

メーカー系キャタピラー教習所 北海道教習センター

会場:札幌市(北広島インターチェンジ至近)

アーク溶接特別教育とガス溶接技能講習の両方を開催。フルハーネス型墜落制止用器具特別教育・職長安全衛生責任者教育も実施。外国語による講習を多数開催。

メーカー系コベルコ教習所 北海道教習センター

会場:北海道(屋内実技場を保有)

アーク溶接等特別教育は21時間(学科11時間+実技10時間)・受講資格の制限なし。ガス溶接技能講習は13時間(Vコース)、ベトナム語対応のV3コースは17時間。移動式クレーン・車両系以外の技能講習の実技を屋内で実施。

メーカー系コマツ教習所 北海道センタ

会場:北海道

アーク溶接等の業務に係る特別教育は3日間・受講料32,000円(テキスト代込)。ガス溶接技能講習は2日間・受講料26,000円(テキスト代込)。受講要件は特になし。

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